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Mi familia つづき

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月16日(日)12時09分39秒
  さぞかし……上達したことだろう、と確信する。こんな男に、それだけの期間、じっくりと仕込まれたならば。
そう、じっくりと。ふたりだけの濃密な時間の中で。自分が、ひとり寂寥を抱いて過ごしていた間。
か黒き感情が燃え立つ。ずっと、この発露のときを待っていたというように腹の底で燃え上がって、怜子を衝き動かす、駆り立てる。
鼻を鳴らして、深く牡の匂いを嗅いで。舌を伸ばしていく。長い脚を折って、志藤の両脚の間に拝跪するような形になって。
赤黒い肉瘤の先端、鈴口の切れこみに舌先を触れさせる。伝わる味と熱にジンと痺れを感じながら、舌を動かしていく。我を忘れてむしゃぶりつくだけの行為にはしたくないのだ、今度は。
ああ、と頭上で志藤が洩らした快美の声、それよりもググッと充実ぶりを増していく肉根の反応に励まされて、怜子は不慣れな舌の愛戯を続けていく。たちまち漲りを取り戻した巨根は、再び多量の唾液に塗れて、淫猥な照りと臭気を放った。
懸命に怜子は舌を蠢かせた。少しでも、競合相手との“差”を縮めたくて。なればこそ殊更に拙劣に思えてしまう己が行為に、もどかしさを噛みしめながら。
志藤が怜子の髪を掻きあげて、顔を晒させる。注がれる視線を感じても、怜子は“見ればいい”という思い入れで、いっそう行為に熱をこめていった。
はしたなく伸ばした舌で男性器を舐めしゃぶる痴態、初めて見せるその姿の新奇さを味わうのであろうと。普段の取り澄ました顔と、いまの淫らな貌とのギャップを愉しむのであろうと。娘婿のペニスにしゃぶりつく義母、という浅ましさを嗤うのだろうと。とにかく、この姿態を眺めることで志藤が味わう感興が、自分の稚拙な奉仕を少しでも補うのであれば、という健気なほどの思いで。
それなのに。
「ああ、感激ですよ」
と志藤は嬉しげに云って。それまではよかったのだが、
「でも、どうしたんです? 以前は、あんなに嫌がっていたのに」
今さら、そう訊いて。さらには、
「もしかして……他の誰かの、お仕込みですか?」
「…………」
舌の動きを止めて、怜子は志藤を見上げた。
「いや、そうだとして、別に僕がどうこういう筋合いじゃないですけど。ただ、もしそうなら“部屋やベッドに怜子社長の寂しさが染みついてる”なんて、とんだ見当違いな言いぐさだったな、って」
志藤は言った。拘りのない口調で。
「………さあ。どうかしらね」
曖昧な答えを、不機嫌な声で返して。怜子は視線を落とした。知らず、ギュッと強く握りしめていた剛直に目を戻して。
あんぐりと大開きにした唇を被せていった。ズズッと勢いよく半ばまで呑みこんで、そのまま首を振りはじめる。憤懣をぶつけるように。
「おお、すごいな」
聴こえた志藤の声は、ただ快感を喜ぶ気色だけがあった。追及の言葉を重ねようともせずに。
そもそも、さほど本気の問いかけでもなかったのだろう。怜子の変貌ぶりを目にしてふっと湧き上がった、疑念というよりは思いつきを口にしただけ。だから深刻な感情などこもらず。
それが怜子には悔しかったのだった。疑われたことが、ではなく、ごく気軽にその疑惑を投げかけられたことが。“他の誰か”と云った志藤の口ぶりに、嫉妬や独占心の欠片も窺えなかったことが。
自分は常に志藤の向こうに英理の存在を感じては、いちいちキナ臭い感情を噛みしめているというのに――。
“僕がどうこういう筋合いじゃない”などと、弁えたような言いぐさも気に入らなかった。正論であれば余計に。今さら、この期におよんで、と。
悔しさ腹立たしさを、激しい首振りにして叩きつける。突っ伏した姿勢で、シーツに圧しつけた巨きな乳房の弾力を利用するようにして。
口腔を満たし尽くす尊大な牡肉。灼けつくような熱と鋼のような硬さ。たとえ悔しまぎれに歯を立てようとしても、容易く跳ね返されてしまうのではないかと思わせる強靭さが憎たらしい。
憎くて、腹立たしくて、悔しくて。どうしようもなく、肉が燃える。
いつしか、苛烈なばかりだった首振りは勢いを減じて。怜子の舌は、口中で咥えこんだものに絡みつく蠢きを演じていた。
えずくほどの深い呑みこみから、ゆっくりと顔を上げていく。ブチューッと下品な吸着の音を響かせながら、肉根の長大さを堪能するようにじわじわと口腔から抜き出していって。ぷわっと巨大な肉笠を吐き出すと、新鮮な呼吸を貪るいとまも惜しむようにすかさず顔を寄せていった。多量に吐きかけた涎が白いあぶくとなって付着している肉根に鼻頭を押し当てて直に生臭さを嗅ぎながら、ヴェアアと精一杯に伸ばし広げた紅舌を剛茎へと絡みつかせていくのだった。淫熱に染まった瞼の下、半ば開いた双眸に、どっぷりと酩酊の色を湛えて。
 
 

更新

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月16日(日)12時08分44秒
  のいすかさん、いつもありがとうございます。
PCトラブルとは、御災難ですね。お見舞い申し上げます。
付き物とはいえ、急なトラブルは本当に困りますよね。ポチも周期的に遭遇しますが、知識がないので毎回大騒ぎです。
早急な復旧を、お祈りいたします。

続きを貼らせていただきます。短いですが。
なんだかすごく難渋してしまって。こんなんでも時間はかかってしまってるんですが。
頑張ります。
 

スゥエーデン製セミダブルっ!

 投稿者:noysca  投稿日:2017年 7月14日(金)12時44分49秒
  ポチさん、いつもありがとうございます。
今回もまた、会話と玲子ママの思いが、いいですねぇ。
“朝までたっぷりと”の言葉に身体に戦慄を覚えながら、高級な北欧セミダブルベッドの上でじっくりとりかかろうとする玲子ママ・・・。
くぉ~~~~~~ ^^
その脳裏には、娘である英理の“練度”ことがよぎっるというおまけもついていよいよ盛り上がってまいりました!

・・・それはいいのですが、
なんとnoyscaのデスクトップPC,7月9日の朝からネットワークにつながらなくなってしまった!
ADSLの1.5メガという細い回線で2002年からやってきましたが、
ケーブル変えても、つなぎなおしても、設定しなおしても、「エラー651」でつながらない!
7/9のこの小説が読めない!!!これはストレスでしたね。
NTTに電話してもいつも混雑!きっと向こうに問題があるか、モデムが壊れちゃったか、どちらかと思うのですが。。。

ということで、スマホも持っていないnoyscaです、
自宅から遠くのネットカフェに赴き、これを書いているわけであります・・・
PCでイラストは仕上げることはできますが、自宅からブログにアップできなわいわけでして
今週の麗しき我等が玲子ママの勝手イメージ画像のアップは、なしということになりそうです。
う~ん、ピクシブでのリクエスト画像もたまっているのに・・・
次回ここに書きこみできるのは、自宅PCのネットワークが復活したときということになりそうです。


 

Mi familia つづき

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月 9日(日)11時57分9秒
  「ええ? すごいな。さすが母娘ってことですかね」
志藤が感心する。一旦は言いよどんでおきながら、あっさりと怜子の推測が正解だと認めて。
「わかるわよ」
不機嫌に怜子は答える。同居を始めてからの英理の言動を思い出せば、そのくらいは容易に察しがつくと。“さすが母娘”などと、皮肉のつもりでないのなら、能天気に過ぎる言いようだ、と。
だが、意地悪くか、ただ無神経にか、持ち出された英理の名が、怜子の心に水を差し制動をかけたかといえば……そんなこともなかったのだ。改めて、いまの英理がどんな目で自分を見ているのかを伝えられ、この二ヶ月間に繰り返されてきた挑発的行動を思い返せば、現在のこの状況への罪悪感は薄れていく。
そもそも、その状況、今夜のなりゆき自体が、英理の企みによるものであるのならば――と、弁解じみた呟きを胸におとす。その前提を確認すれば、疎ましさと反発が湧き上がったけれど。
「実際、どうなんです? この寝心地のいいベッドは、怜子社長の哀しみや寂しさを知ってるんですか? この部屋にも、」
「知らないわ」
まくしたてられる志藤の言葉を遮った声には、不愉快な感情が露わになった。
「ああ、すみません。はしゃぎすぎましたね」
志藤が上体を起こして頭を下げた。居住まいを正す、というには、股間をおっぴろげたままの放埓な姿勢だったが。
「こうして、社長の部屋に入れたのが嬉しくて、つい。以前は殺風景なホテルの部屋ばかりでしたから」
「……当然でしょう、それは」
「そうなんですけど。だからこそ念願だったわけでね。いつか、怜子社長のプライベートな空間で愛しあえたらっていう思いが。それが叶って、はしゃいでしまったんです」
「……それはよかったわね」
冷ややかに。志藤の大袈裟な喜びぶりに同調することはなく。それでも、そうして言葉を返すことで、会話を成立させてしまう。
この狎れ合った雰囲気はなんなのか、と怜子は胸中にひとりごちる。この部屋に入った瞬間から、それまでの緊迫した感情が消えてしまったことに気づく。それは、裸で家中を歩かされるという破廉恥な行為の反動でもあったのだろうが。
同じような心理の切り替わりを過去にも経験していた。一年以上前、志藤との密やかな関係が続いていた頃だ。周到に人目を警戒した待ち合わせからホテルに到着し、“殺風景な部屋”に入ってドアを閉ざすと、怜子はいつもフッと張り詰めた緊張が解けるのを感じたものだった。どれだけ、はるか年若な男との爛れた関係に懊悩と抵抗を感じていようと、その瞬間には、ほっと安堵の感情を湧かせていた。無論それは、なんとしても事実を秘匿せねばならないという思いの故だったわけだが。
そう、当時とは状況は変わってしまっている。もはや、閉ざしたドアに、守秘の意味はないというのに。
「それに、あの頃と違って、今夜は時間を気にする必要もないわけですからね。朝まで、たっぷりと愉しむことが出来るんですから」
「…………」
愉しげな志藤の科白に、体の奥底のなにかが忽ちに反応するのを感じる。“朝まで、たっぷりと”という宣告に。かつての限られた時間の中の慌しい行為でも、毎回自分に死ぬような思いを味わわせたこの剛猛な牡が、と戦慄する。
つまりは、肉体の熱は少しも冷めてはいないのだった。浴室での戯れに高められたまま、裸での行進という恥態を演じ、この部屋での志藤の振る舞いに眉をひそめ、不愉快な会話に付き合うという中断を挟んだあとにも。
であれば、この部屋に入ってからの奇妙な心の落ち着きも、単に最も私的な空間へ逃げこんだという安心感によるのではなくて。ついに、ここまで辿り着いたという安堵がもたらしたものということになるのではないか。迂遠な、馬鹿馬鹿しいような段階を踏んで――クリアして――ようようこのステージに到着したのだ、という想いが。あとは、もう――――。
さあ、と志藤が手招く。ベッドの上、だらしなく脚を開いて座ったまま。その股座に、十全とは云わぬが屹立を保った肉根を見せつけて。
「……我が物顔ね…」
詰る言葉は、どこか漫ろになった。双眸に、ねっとりとした色が浮かんで。
ざっくりと、ブルネットの髪を手櫛で一度掻き上げて、怜子は足を踏み出す。豊艶な裸身を隠すことなく、股間の濃い叢も、重たげに揺れる巨きな乳房も曝け出して。ゆっくりと、娘婿たる男が待ち構えるベッドへと歩み寄った。
乗せ上げた裸の膝に、馴染んだ上質の弾力がかえってくる。スウェーデン製のセミダブルのベッドは、六年前の離婚の際に買い換えたものだ。だから、このベッドが怜子以外の人間を乗せるのも、二人分の重みを受け止めるのも、今夜が初めてということになる。
抱き寄せようとしてきた志藤の手をかわして、腕を伸ばす。その股間のものを掴んで、軽くしごきをくれた。
「おっ?」
「……続きをするんでしょう…」
そう云って、体を低く沈めていって、握りしめたものに顔を寄せた。
「なるほど。再開するなら、そこからってわけですか」
そう言いながら、志藤の声にはまだ意外そうな気色があった。そんな反応を引き出したことは小気味よかったが、それが目的だったわけではない。
先の浴室での行為で知りそめた口舌の快美、突然の中断につい“物足りない”と感じてしまった、その感覚を求めて、というのも最たる理由ではなかった。
あのときに怜子が飽き足りぬ思いを感じてしまったのは、“このままだと、口の中に出してしまいそうだったので”という志藤の言葉が、まったくのリップサービスであることが明白だったからだ。
当然な結果ではあった。そのときの怜子は、ひたすら己が激情をぶつけるばかりで、男を喜ばせようという思いもなかったのだから。だが、たとえ奉仕の意識が生じていたとしても、繰り出すべき技巧など、彼女にはなかった。無理もないことだ、数えるほどの、それも形ばかりにこなしたという経験しかなかったのだから。
もし……過去の志藤との関係が途絶することなく続いていたなら、違っただろう。最初の峻拒から、済し崩しに受け容れさせられたという流れの延長線上に。怜子は徐々に馴致を受けて、男への奉仕の技巧を身につけることになっただろう。
その練達の機会を逸してしまったことを、まさか惜しいとは思わない。思うはずがなかった、のだが。
だったら……と、怜子は考えてしまったのだった。自分が無我夢中で演じた狂熱的な行為にも悠然たる表情を崩さない志藤を見上げたあのときに。瞬間的に、直感的に。
だったら……その時間を――自分が思いもかけぬ成り行きで、この男と訣別してからの一年間を、彼のそばで過ごしたあの子は。日々の懇ろな“教育”を、過去の自分とは比ぶべきもない熱心さで受け入れたであろう、あの子は。いまではどれほどの熟練した技巧を身につけたのだろうか? と。
 

更新

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月 9日(日)11時56分2秒
  のいすかさん、いつもありがとうございます。
裸で家の中を歩かせる、階段を昇らせるってのは、当初から書きたかったシーンで。
なので、早速画像も描いていただいて、嬉しいです。
肉感表現は、まあそのためのクォーター設定でもありますので。というか、それ以外に、あまり意味を出せてない……。
ヒロインは毎作グラマラスなのは決まってますが、その中でも、なんとか違いを表現できたらなあ、と。ムズかしいですが。

続きを貼らせていただきます。
この期におよんで、なんかウダウダと。ちょっと話がヨレかかってる気もしますが。
まあ、この作品は、こういう感じになってしまいます。
 

ステージ2.5、そして2.8

 投稿者:のいすか  投稿日:2017年 7月 7日(金)21時51分59秒
  ポチさんいつもありがとうございます。

次なるシーンは二階の寝室ということで
「玲子は寝室のドアを開け放った。後から続く志藤のためにしめはしなかった。」
などと始まるのかと思っていたら!

あらあら~~!
ステージ3の前に、ステージ2.5「玄関ホール」が!
そして、ステージ2.8「階段」があるとは!!

そして志藤のはしゃぎよう!
タタッと位置を足早に変え、美味しすぎる光景をバッチリ鑑賞しやがって!!
そおりゃ「...おお...」とうなりますわな!
玲子ママのベッドで子供みたいにウキウキしちゃってます。

にしても思うのは
「巨大な」とか、「はちきれんばかり」とか、「ブリッブリッ」とか、
今回のヒロイン玲子様は、もう最上級、弩級の肉感表現が目白押しです。
いや~ やっぱりスカンジナビアン・クォ-ターは違いますネェ!
遠慮無しに玲子ママのボリウム感を表現されてるのが伝わってきます。
そうありながら、ちゃんと化粧チェックも欠かさない繊細さ。
いいですね~~

そしてココに来て英理ねえのことが話題に上がってきました。
玲子ママの反応は?
楽しみです。

http://noysca.blog17.fc2.com/blog-entry-1040.html

 

Mi familia つづき

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月 2日(日)11時05分37秒
  ひんやりと殊更に大きく感じた温度差に竦みかかる足を踏み出して、廊下に出た。
裸で共用スペースに出るなど、かつて一度もしたことのない振る舞いだった。家にひとりきりのときにも。羞恥と後ろめたさに胸を刺されながら、覚束ぬ足取りで玄関ホールへと進む。ペタリペタリと、湿りを残した足裏に床を踏んでいく感触に不快な違和感を覚えながら、より明るい空間へと。高い天井からの柔らかな色の照明が、このときには眩いような明るさに感じられて。その光に照らし出されたホールの景色、日々見慣れた眺めを目にした怜子が思わず足を止めたのと、
「ああ、ちょっと、そのままで」
少し距離を置いて後をついてくる志藤がそう声を掛けたのは、ほぼ同時だった。
日常のままの家内の風景の中(それも玄関先という場所)に、一糸まとわぬ裸身を晒しているという非現実感が怜子の足を止めさせた。志藤の指示は、無論その異常な光景に邪まな興趣を感じて――なにしろ、豊艶な裸身を晒しているのは、平素はクール・ビューティーとして知られる辣腕の女社長であり、この家の女主人なのだ――じっくりとその珍奇な絵図を鑑賞しようとする意図からだった。
そんな思惑は見え透いていたから、怜子はそれを無視して歩みを再開し、階段へと向かった。
指示を黙殺された志藤も、特に不満を言うこともなく後を追った。怜子が西側の階段、自室へと向かうルートを選んだことにも、別に異議はなかった。多分、そうなるだろうと思っていた。足取りを速めたのは、もちろん階段を昇り始めた怜子を、ベストな位置から眺めるためだった。
「……おお…」
急いだ甲斐があって、間に合った。狭く、やや急角度な階段を上がっていく怜子の姿を、数段下のまさにベスト・ポジションから仰ぎ見て、感嘆の声を洩らした。
どうしたって、まず視線はその豊臀へと吸い寄せられる。下から見上げる熟れた巨臀は、さらにその重たげな量感が強調されて、弩級の迫力を見せつけてきた。そして、はちきれんばかりの双つの臀丘は、ステップを踏みのぼる下肢の動きにつれて、ブリッブリッと扇情的に揺れ弾んで、そのあわいの深い切れこみの底の暗みを覗かせるのだった。
陶然と志藤は見上げていたが、その絶景を味わい尽くすには階段はあまりに短かった。粘りつく視線を気にした様子の怜子が途中から動きを速めたので、鑑賞の時間はさらに短縮された。その分、セクシーな双臀の揺動も派手になったけれど。
ああ、と思わず惜しむ声をこぼして、志藤も後を追った。足早に階段を昇りきった怜子の裸の足裏の眺めに目を引かれた。働く女として長年高いヒールを履き続けている影響なのか、怜子の踵はやや固くなっているように見えて。今さらのようだが、その些細な特徴に気づいたことも、またひとつこの美貌の女社長の秘密に触れたってことじゃないか、などという自己満足を湧かせながら。
階上に上がって、通路の奥の怜子の私室へと向かう。手前の慎一の部屋の前を行きすぎるとき、怜子は顔を逆へと背けた。志藤は、無論なんの感慨もなく、今夜は無人のその部屋の前を通過する。
逃げこむ、というような意識があったのだろうか、自室に辿りつくと怜子は逡巡もなくドアを開けて中へと入った。志藤も悠然とそのあとに続いて。
入室すると、やけに慎重な、確実を期すといった手つきで、ドアを閉ざした。閉じられた空間を作った。
間接照明に浮かび上がった室内を見回して、
「社長の部屋になってから入るのは、初めてですね」
と云った。同居の開始以前、ここがまだ英理の部屋だった頃に一度だけ入室したことがあった。
入れ替えが行われて、当然室内の様相は、そのときとは変わっている。置かれているインテリアもすべて移動したものだし。物が少なく、すっきりとまとめられているところは似通っているが。
なにより、はっきりとした違いは、
「怜子社長の匂いがしますね。当たり前だけど」
広くとられた空間を、うろうろと裸で歩きまわりながら、志藤が口にしたその点だろう。両手を広げ、うっとりとその馥郁たる香りを吸いこんで。
「…………」
その香りの主は、むっつりとそんな志藤を見やっていた。壁際に置かれたドレッサーの側らに佇んで。暖色の照明が、その見事な裸体に悩ましい陰影を作って。その肢体を、三枚の鏡がそれぞれの角度から映している。チラリと、その鏡面に怜子の視線が流れた。
「ああ、さすがにいいクッションだな」
志藤が言った。断りもなく怜子のベッドに触れながら。セミダブルのサイズのベッドは、簡単に整えられた状態、怜子が今朝部屋を出たときのままだった。同居が始まってからも、この部屋の掃除は(立ち入りは)無用だと、英理には通達してある。
志藤が、大きく上掛けをめくった。現れ出たシーツは皺を刻んで、さらにはっきりと怜子の昨夜の痕跡を示す。その上に、志藤が寝転がる。ゴロリと大の字に。
その傍若無人な振る舞いに眉をしかめても、怜子に言うべき言葉はなかった。裸の男を部屋に招じ入れておいて、ベッドに乗られたと怒るのは馬鹿げているだろう。
志藤が仰向けのまま腰を弾ませて、マットの弾力を確かめる。恥知らずに開いた股間で、やはり恥知らずに半ばの漲りを保った屹立が揺れる。滑稽ともいえる眺めだった。
うん、と満足げに頷いて。顔を横に倒して、深々とピロウの匂いを嗅いだ志藤は、
「ああ、怜子社長の香りに包まれるようだ」
と、またうっとりと呟いた。
「向こうの、いまの僕らの部屋にも、最初の頃はこの香りが残ってたんですがね。いまでは、さすがに消えてしまいましたが」
そう続けて、首を起こして怜子を見やった。先ほどからの志藤の行為と科白に、不快げに眉根を寄せている怜子にもお構いなしに、
「その最初の頃に、英理が“残っているのは、香りだけじゃないわ”って云うんですよ。香りだけじゃなくて、怜子社長の、この一年間の……そのう、色々な感情、とか」
言い出しておいて、途中から奇妙に言いよどむ様子を見せる。その志藤に、
「……だいたい、想像がつくわ」
冷ややかな声で怜子はそう云って。
それから、傍らのドレッサーを見やった。体をまわし上体を屈みこませて、鏡に映した顔を覗きこんだ。ベッドの志藤のほうに、剥き身の臀を向ける態勢で。化粧の崩れを確認する。
本当は、部屋に入ってきたときから、それをしたかったのだ。タイミングを探していた。いまの志藤とのやりとりが切欠になったというなら、自分でも不可解だったが。
さほど酷い状態にはなっていなかった。常に控え目にと心がけているメイクは、見苦しいほどに崩れてはいない。ルージュだけは、ほとんど剥げ落ちてしまっていたが。
そもそも……シャワーを浴びたといっても、顔は洗っていなかった。髪も濡れているのは毛先だけだ。
なんのことはない、という話になってしまう。志藤の来襲までに、それをする時間がなかったわけではないのだから。
結局、唇に残ったルージュを拭い、鼻や額を軽くコットンではたいただけで、手早く作業を終えた。見苦しくなければそれでいい、と。
態勢を戻して、振り向く。愉しげに観察していた志藤と目を合わせて、
「……この一年の、私の恨みや後悔が残っている、部屋中にしみついている、って。そんなことを、あの子は言ったんでしょう?」
やはり、冷淡な声で怜子はそう訊いた。
 

更新

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 7月 2日(日)11時05分1秒
  のいすかさん、いつもありがとうございます。
いつもながら、そのようにじっくりと味わっていただけるとありがたいです。
そして、引き続き画像も。嬉しいです。

さて、ようやく、メイン・ステージへ――のはずなんですが。
あれ、なんか半分はそこまでの移動に費やしちゃって。
ようやく舞台に着いてからも、なんか妙にまったりしちゃってるような? あれ?
うーん。が、頑張ります。
 

サード・ステージ!

 投稿者:のいすか  投稿日:2017年 6月30日(金)23時14分28秒
  ポチさん、これまたいいシーンを ありがとうございます。(泣)
それまでは志藤の懇願に流されるように「形ばかりの」行為であったそれが、1年以上の熟成期間を置いて、シブかったブドウが芳香豊かなワインに仕上がるようにな、玲子ママの仕上がりぶり! はるかに年若い、しかも、娘婿である義理の息子に股間にむしゃぶりつきながら、口腔粘膜を摺るその刺激に、自らまた熱を高めていくという官能ループにその身を焦がす・・・。
 ギリシャ彫刻のように形の良い鼻腔は牡の臭気を嗅ぎ取ろうとヒクつき、ルージュの残るたっぷりとした唇は端が切れそうなほど押し拡げられ、あろうはずもないその隙間から漏れ出た口唇液がぬらぬらと牡の宝袋を包んでいる・・・
「ああ、すごいな」とは、志藤の心からの感嘆であったでしょう。

その奉仕行為に、陶酔の気色までにじませている玲子ママ。
まさに、収穫の時期には相応しいでしょう。

志藤の賞賛とともに、頬を撫でられるシーン、最高!
(頬なで、スキなんす)
あとに続く、はっと我に返る羞恥の表情、見たいなぁ・・・!

そして舞台は、メインともいえるサード・ステージへ!
当然、玲子ママの寝室となるのでしょうか・・・?それとも・・?
「今夜だけよ」の玲子ママの科白も、いかに空ろで滑稽なものであるか!
志藤が笑いを堪えるくらいの。
お互いに、それをわかっている、というのもいいですネェ!
この科白、やはり言って貰って正解だと思います。
というか、須崎玲子は、そう言ってしまうのよ!

ああ、やはり英理ねえの予想通りの展開に。
この展開は、志藤と英理ねえの間で話しあわれていたことなのでしょうか?
いや、それはないな・・・!いや、でも・・・?

そういったことを空想しながら、来るべきサー・ステージ、行き着く所に行き着いた玲子ママのポテンシャルに期待です!
 

Mi familia つづき

 投稿者:ポチ  投稿日:2017年 6月25日(日)10時41分4秒
  「おっと。いきなりですか」
頭上から志藤の声が降ってくる。がっつきぶりを笑うという響きを含ませて。
そんなのじゃない、と横に振られる首の動きは小さかった。口に余るようなモノを咥えこみながらでは、そうならざるを得ない。そして意識はすぐに口内を満たし尽くすその肉塊に占められていく。目に映し手指に確かめた、その尊大なまでの逞しさ凶悪な特長を、今度は口腔粘膜に味わって。
浴室に闖入してきてから、ほとんど怜子の身体ごしにしかシャワーを浴びていない志藤の股間には、微かにだが生臭いような匂いが残っていた。リヴィングでの慌しい交わりの痕跡。それを鼻に嗅いでも怜子に忌避の感情は湧かず、ただその身近な質の臭い、鼻を突く女くささを疎ましく感じて。別の臭気を嗅ぎ取ろうとするように鼻孔をひくつかせながら、首を前後に揺らしはじめる。
やはり一年数ヶ月ぶりの口戯。往時の志藤との関係においても、数えるほどしか経験しなかった行為だ。狎れを深める中で、執拗な懇請に流されるという成り行きで、幾度かかたちばかりにこなしたその行為を、いまの怜子は、
「ああ、すごいな」
と、志藤が率直な感嘆を呟いたほどの熱っぽさで演じていた。荒く鼻息を鳴らし、卑猥な唾音を響かせて。まさに、咥えこむなり、といった性急さで没入していって、そのまま熱を高めていく。抗いがたい昂ぶりに衝き動かされて淫らな戯れに耽溺しながら、その激しい行為が口舌にもたらす感覚にまたいっそう昂奮を高めるという循環をたちまちのうちに造り上げて。
いっぱいに拡げた唇に剛茎の図太さ強靭さをまざまざと実感すれば、甘い屈従の情感に背筋が痺れた。張り出した肉エラに口蓋を擦られると、やはり痺れるような快美な感覚が突き上がった。えずくくらいに呑みこみを深くしても、なお両手に捧げ持つほどの余裕を残す長大さを確かめれば、ジンと腹の底が熱くなって、膝立ちに浮かせた臀をうねらせた。唾液は紡ごうと意図するまでもなく止め処もなく溢れ出て、剛茎に卑猥な輝きをまとわせ、毛叢を濡らし、袋にまで垂れ流れた。唾の匂いと混じって色濃く立ち昇りはじめる牡の精臭を怜子は鼻を鳴らして深々と嗅いで、朱に染まった貌に陶酔の気色を深くした。
シャワーは志藤の手で向きをずらされ、ふたりの身体から外れて、空しく床を叩いている。その音を背景に、艶めいた息遣いと隠微な舐めしゃぶりの音がしばし浴室に響いて。
うむ、と快美のうめきを吐いた志藤が手を伸ばして、烈しい首ふりを続ける怜子を止めた。そして、ゆっくりと腰を引いて、剛直を抜き出していく。熱い口腔から抜き取られた巨根が、腹を打つような勢いでビンと反り返った。
野太いものを抜き去られたかたちのままぽっかりと開いた口で、新鮮な空気を貪るように荒い呼吸をつきながら、怜子は数瞬己が唾液にまみれた巨大な屹立を見つめて。それから、上目遣いに志藤の顔を見やった。
「このままだと、社長の口の中に出してしまいそうだったんで。素晴らしかったですよ」
「…………」
賞賛の言葉を口にして、そっと頬を撫でてくる志藤を、疑いの目で見上げて。また、鼻先に揺れる肉塔へと視線を戻す。
確かに……若い牡肉はさらに漲りを強めて、獰猛なまでの迫力を見せつけてくる。
(……ああ……なんて…)
畏怖にも似た情感に、ゴクと口内に溜まった唾を呑みくだして。そのさまを見れば、志藤が自分の口舌の行為にそれなりの快美を味わったというのも事実なのだろうが、と思考を巡らせて。
そこでやっと、その懇ろな愛撫の褒美のように頬を撫でられているという状態に気づいて、はっと顔を逃がした。それから、これも今さらながらに、夢中で耽っていた破廉恥な戯れを突然中断された、そのままの顔を見られ続けていたということに思い至って。俯きを深くして、乱暴に口許の涎をぬぐった。
やはり、そういうことなのだ、と悔しさを噛みしめる。これも、この男の悪辣な手管のひとつなのだ。我を忘れた奔騰のさなかに、急に自意識を呼び覚まさせる。意地の悪い、焦らし、はぐらかしだった。
と、理解して。しかしその悔しさが、反発や敵意に育ってはいかない。ズブと、また深く泥濘へと沈みこんでいくような感覚を湧かせて。
そも、その中断を、焦らされた、はぐらかされた、と感ずること自体が、志藤の手に乗っているということだった。ジリジリと情欲を炙られ続けるといった成り行きの中で。
涎を拭った指先は、そっと唇に触れていた。そこに宿った、はぐらかされたという気分――物足りなさ、を確かめるように。そして、横へと逃がされていた視線は、いつしか前方へと舞い戻っていた。魁偉な姿を見せつける牡肉へと。
そんな怜子のさまを愉しげに見下ろしていた志藤が、つと腰をかがめ、両手を脇の下に差しいれて立たせようとする。その腕に体の重みを預けながら、怜子はヨロリと立ち上がった。
立位で向かいあうかたちに戻ると、志藤は怜子のくびれた腰から臀へと、ツルリと撫でおろして、
「このままここで、ってのも愉しめそうですが」
「…………」
「やっぱり、落ち着かないですね。二階に上がりましょう」
怜子の返答は待たずにそう決めて。シャワーを止めた。この場での一幕を伴奏しつづけた水音が止む。
さあ、と片手をかざして、志藤が怜子を促す。次の舞台への移動を。
「…………」
無言のまま、怜子はそれに従って、ドアへと向かった。


脱衣所に出て。
おのおの、バスタオル――英理によって常に豊富に用意されている清潔なタオル――で身体を拭いて。
しかし着替えまでは用意されていない。今夜の場合は。怜子の着衣一式、皺になったスーツとその中に包みこまれた下着やストッキングは、丸めて脱衣籠に放りこまれてあった。
仕方なしに、もう一枚とったタオルを身体に巻こうとした怜子だったが、
「必要ないでしょう」
そう言った志藤にスルリと奪い取られてしまった。
「今夜は、僕らふたりきりなんですから。このままで」
「…………」
一瞬、詰るように志藤を睨んだ怜子だったが。微かな嘆息ひとつ、ここでも指示に従って。素足を踏んで、裸身を脱衣所のドアへと進めて。
そこで振り返った。湯上りの滑らかな背肌と豊臀の深い切れこみを志藤へと向けて、顔だけで振り向いて、
「今夜だけよ」
そう云った。せいぜい素っ気ない声で。
「ええ。わかってますよ」
志藤が答える。失笑はしなかったが、笑いを堪えるという表情は隠さずに。
それが妥当な反応だろう。怜子とて、その滑稽さは自覚しないわけがなかった。この期におよんで。こんな姿で。
それでも彼女としてはそう言うしかなかった。どれだけ無様な醜態を重ね、ズルズルと後退を続けたあとだろうと、すべてを放擲するわけにはいかないではないか、と――。
薄笑いを浮かべる男に、怨ずるような視線を送って顔を戻すと、怜子は脱衣所のドアを開け放った。
 

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